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9−5 中古車購入後のあれこれ
9−5 2003年式を中古購入約3か月後に車検となったので、コンディション把握も含めて見る事になった。
購入後、オーナー様は色々と気になる箇所があるようだ。

まずは、下回り、目に付いたのが左前のロアアームブッシュ(後側)のナット部の赤サビである。
こういうところが錆びるのは緩んでいる証拠である。
案の定緩んでいて、アームをミッションジャッキでタイヤ接地状態まで上げといて締め付ける。
ブレーキ踏んだ時のコツン音は恐らくこれだろう。
左ロアアームブッシュ
左のタイロッドブーツ破れ。
当然持ち込み車検ではNGなので、ブーツのみ交換する。

左タイロッドエンドブーツ

Dレンジ入れた時のショックと振動が多いとの事で、右前エンジンマウント、前トルクロッド、ミッションマウントを交換した。
マウント3点
ミッションマウントは見事にちぎれていた。
ミッションマウント

オイル漏れがあるので、見るとどうも、シリンダーブロック、チェンカバー、シリンダーヘッドの3点の接合部付近から漏れているようだった。
チェンカバーから、オイルが1本筋で下へと垂れていて、かなりな量である。
シリンダーヘッドの増し締めをしてみる事にする。
100%オイル漏れが改善するとは限らないが、中古車なのでシリンダーヘッド内の状態も見ておきたかった。
増し締め前
まぁ、90°近くは締まった。
増し締め後
シリンダーヘット内はチョコレートコーティング状態にはなってなくて、まずは一安心だったが、ついでに、バルブタイミングも見ておこうと、カムシャフトスプロケットの位置確認すべく、クランクプーリーを回していたら。。。。
これって、そう遠くない過去に、カムシャフトスプロケットを外している。。。。
カムシャフトスプロケットは、INもEXも同じなので目印の落書きも必要ないのだが。。。。
どうも、シリンダーヘッド脱着してるようである。そう遠くない過去に。。。。
カムシャフトスプロケット
どうやら、オイル漏れも止まったようだし、と思って、車検受けのサイドスリップ点検やヘッドライト調整して、車を移動させると床にオイル漏れの跡が。。。今度は真ん中付近である。
もう一度、リフトアップして見ると、エンジンマウントを交換したので、オイル垂れる方向が変わったのだった。
オルタネーターの後の上ぐらいから、垂れてくる感じである。
となると、どこから、こんなに結構な量のオイルが???と、なり、GW前に作業が停滞してしまったのだった。

エンジンマウントのブラケットやベルトテンショナーブラケットも外して、オイル漏れ箇所の再チェックである。
ここが怪しい。
チェンテンショナーの左上の赤丸部分に補修材が塗ってある。
工場内に転がっているC900のシリンダーヘッドを見ると、この部分にはオイルラインのメクラブタがあった。
という事は油圧のかかる箇所から漏れてるのか。。。
走行中の回転数だと4barの油圧はかかる。
アルミ補修材
塗ってある補修材部分をタガネで斫ると、いとも簡単に補修材が剥がれたが、メクラブタの凹んだ部分の補修材はしぶとく残っている。
補修材と言っても、アルミよりも柔らかいので、ドリルを手で揉みながら剥がしていく。
C900のヘッドだと容易に見える箇所だが、9-5は非常に見難くかつ、手が入りにくい。
補修材除去
コンクリのかけらのようなのが、シリンダーヘッドから剥がした補修材。
密着もあまりしていなかった感じ。
左下のやや丸いのがメクラブタ凹み部に埋まってた補修材。
はぎとった補修材
埋まってた補修材のメクラブタ側。
オイルが付着している。
メクラブタ側の補修材
素の状態のオイルメクラブタ。
よく交換するシリンダーブロックのメクラブタと違って、径も小さく、奥まった位置に打ち込んである。
打ち込む相手側がアルミなので、メクラブタを抜き取るにしても、キズがつくのは間違いない。
そもそも、このメクラブタ日本に在庫無いので他の方法で漏れを止めるしかない。
車によっては、オイルラインのメクラ栓がアルミの打ち込みの物もある。
C900のシリンダーヘッドのメクラブタも大きさ、打ち込み具合も同じなので、アルミの丸棒でピッタリの栓を作る事にした。
自分でも感心するほど、見事な出来栄えのアルミ栓ができたが、惜しくも画像は取り忘れた。
一見、小さなボタン電池みたいな大きさ、形状である。
オイルメクラブタ
素のメクラブタをしつこいくらい脱脂した後、ロックタイトの290を何回かに分けてしつこくメクラブタの縁に流し込む。
粘度が低くシャバイので、ピンホールとか、アルミの巣穴を塞ぐのに良い。
メクラブタの上からロックタイトを塗ったアルミ栓を打ち込んで、周囲4箇所にピンポンチでダメ押しする。
後は空気遮断されたロックタイトが硬化して、永久にオイルが漏れないよう願うしかない。
ロックタイトでメクラブタ
結果は上々で、オイル漏れは完璧に止まったのだった。(でないと困る)
やれやれ。。。
後日、オーナー様より整備後「サーブに乗っている」感を感じとれるようになったとメールを頂いた。
エンジンマウント類の交換が効果あったのだろう。

このオーナー様はC900、C9-3とサーブを乗り継いで来られたが、この9-5には何か違和感を感じておられたようで、今回の整備でその感覚を再確認できるようになった事は私にとっても、嬉しく思う。

サーブの乗り味を表現するのは非常に難しいが、感覚として体が覚えこめるかどうかは、その人のセンスにもより、サーブ以外の選択肢がない、サーブを乗り継いでいかれる方はそれが身に沁みついているだろう。





 
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