CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< June 2017 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
<< N9−3給油直後に始動困難になる。 | main | C900I・2ドアセダンのリングギヤが!!苦悩編。。。。 >>
C900I・2ドアセダンのデフリングギヤが!

始まりは、約1か月前の事だった。
名古屋のK様より、TELがあり、C900Iの2ドア・MT車(知る人ぞ知る車である)セダンうっかりバックギヤで、クラッチを踏まずにエンジンかけてしまい、後ろへ飛び出し。
背後の壁に当たったものの、後に置いてあった自転車のおかげや、壁まで約1mほどしかなかった事もあり、バンパーはほとんど無傷。
ところが、走り出すと、タイヤの回転に同期してるような、「ゴッキン」と響く音が出て、尋常ではない感じで、ロードサービスにて入庫したいとの事。
兎に角、見てみないと何とも言えないのだが、重症車用のリフトも幸い?空いていたので、一体、バックで壁に当たったくらいで、何事が起ったのか見ものであった。
内心ではマフラー突いてどっかに干渉してるのでは?とも思ったが、「デフがぶっ壊れてたりしてるかも」とその時は冗談で言ったのだが・・・・・まさか。

待つこと、半日積車で到着。
工場内までで、既におかしい。
クラッチつないでるのに、一瞬切れたみたいになる。
リフトアップして、音を聞くと、デフのあたりから、タイヤ一回転に一回、「ゴキッ」と不気味な音。
タイヤを左右同時に手で回していくと、抵抗が無くなる位置がある。
やばいかも。
MTのドレンボルト(デフの真下)を外すと、が〜ん。
ドレンボルトの磁石に大物が。
ドレン穴を覗き上げると、割りばし状の破片が穴をまたいでいた。
デフドレン
デフのカバーを外すと。
デフのリングギヤの歯が、約2枚半分ほど、見事に欠けてしまっていた。
デフリングギヤ
リングギヤの破片。。。
弄ってたら、針のような破片が指に刺さった。痛っ。
リングギヤのかけら
オイル量もペットボトル等で回収して問題なし。但し、真っ黒しかし、リングギヤがこんなんだと、あっと言うまに汚れても当然。
一応、バックラッシュ4か所計測異常なし。ほぼ0.25mmちょっと多い。
ピニオンギヤとの歯当たりも良好である。
原因になるような、決定的なNGな箇所は見当たらず。?
バックラッシュ

早速、画像添付してメール。
しかし、バックでちょっと当たったくらいで、こんな事になるとは。
車止とかは、寸止め?
K様の話では、床にタイヤのスリップ痕があったので、当たった後、ホイールスピンしたようである。

再起するには同じ5速のMTと載せ替えるか、部品取り車のデフと入れ替えるかである。
デフのギヤを交換する時はリングギヤとピニオンギヤ(この車の場合M/T全バラになる)をセットで交換するのが、決まりであるが、そもそも、新品のデフギヤセットなど、もうないのであるからして、掟破りも致し方ない。

思案していると、壊れた88年式のATがあったのを思いだした。
AT本体はトリポッドを部品取りした後、処分してしまったが、デフだけ残っていた。
88年式でリングギヤの歯数7は33丁。
現車は90年式で35丁。
ピニオンギヤの歯数はどちらも、9丁。
総減速比は変わるが、このデフを付ければいけるんでないかい。
この時は、歯数が違うだけで、もちろんプレロードとバックラッシュを再調整すれば済むと思っていたのだった。(過去形)
88atデフ
ピニオンギヤの状態もよく見たかったし、オーナー様もMT捜索中で、エンジンもIなので、エンジン下しもターボ車ほども、面倒ではなく、了解を得て、準備にかかる。
と、オーナー様より見に行くとの事。
週末に一気に完成車を出庫して、来阪前日にエンジン下し完了。
2ドアセダン900i
ピンオンギヤ点検。
歯は先ちょがちょっと、かじってるが、どうしょうもない。
オイルストーンで撫でて、勘弁してもらう。
ピニオンギヤ
専用SSTでピニオンギヤの突き出し量確認。
ピニオンギヤの先端平面に、スペックが印字されているが、別のピニオンに噛んでた、リングギヤ持ってくるので意味なし。
突き出し量も異常なしで、MT本体側は無事だった。

ピニオンギヤ突出し量
専用SST。
板はダイヤルゲージの基準調整用である。
今回使うのが、初めてである。(最後かもしれない)
他のメーカーでも、突き出し量測定のSSTはそれぞれデフの仕様に見合った物が設定されてある。
何でこのSSTあったのかが、不思議だが、使用頻度からして、元を取れないSSTだ。

突出し量工具
来阪を前に、同じSAAB専門店のアチャラの新井さんに、この車の由来等相談する。
話を聞いて、本当に大変な苦労と作業をされたと感じた。
この車には、うちから、提供した部品が何点か、アチャラさんで、インストールされているのである。
K様とは、私も面識があり、アチャラの新井さんとも、時々部品で相談する事もあり、今回は当社への入庫となったが、色んな所で縁というのは繋がっているのである。

オーナー様見えられて、お菓子と追加の??な部品を持ち込まれる。
エンジン下すのを機会に、大幅な仕様変更の相談もされたが、MT動いての車なので、辞退させて頂きました。
さすがに、転んでも?へこたれず、只では起きない、お人である。
前出のN様のように、乗り手の個性も強ければ、また、所有する個体もまた、主張してくるのだろう。
この個体も同じような気がする。

追加作業の部品がトランクに積んであるとの事で、見たらトランク内はオーディオの構築中であった。

リングギヤを組み換えするのか、サイドベアリングを組み替えるか、悩んだが、88年式のデフに現車のサイドベアリングを組み替える事にした。
リングギヤの脱着に手が掛かるかもしれないと思ったのだが、リングギヤ外して比較していたら、この後の苦悩する事はなかったかもしれない。
サイドベアリング入れ替え

C900I・2ドアセダンのリングギヤが!!苦悩編へと続く。。。。




 
| C900整備 | 18:37 | - | - |